トロンボキサンはアラキドン酸から合成
アラキドン酸は脳をサポートする成分です。
脳の健康維持には欠かせませんが、特に乳幼児には脳の発達や体の発育に欠かせないものとなります。
アラキドン酸はトロンボキサンから合成される事がわかっています。
2つの関係を見ていきましょう。
アラキドン酸は脳をサポートするという重要な役目を持っていますが、トロンボキサンから合成される事がわかっています。
トロンボキサンというのは、血小板の凝集、血管壁の収縮などを起こす物質です。
リン脂質からホスホリパーゼという成分の影響で、アラキドン酸が遊離し、その後アラキドン酸カスケードで代謝されるという代謝サークルを作ります。
アラキドン酸は特に乳幼児には必要とされる事から、国連食品規格委員会では、粉ミルクにアラキドン酸を配合するように推奨しています。
脳のサポート作用は、高齢者にもメリットがある事から高齢者も積極的が理想です。
アラキドン酸は卵、レバーに多く含まれていますから、卵やレバーを食べる事で摂取できます。
青魚の脂DHAは体に良い脂としてもよく知られていますが、アラキドン酸もDHAと同じ、不飽和脂肪酸の一種です。
体の中で固まりにくいから、他の脂と違い悪いたまりかたをしません。
アラキドン酸は脳をサポートするという重要な役目がありますがその一方で、血小板の凝集や血管壁の収縮作用があるトロンボキサンを作り出してします。
血管収縮はあまりいいイメージはありませんが、血圧を下げる時には有効な作用です。
血小板凝集は血を固める作用ですが、血管の中では凝固は起きません。
正常な血管では血液凝集は怒りませんが、これが起こると脳血栓や脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高まります。
血小板の凝集が起こると、アラキドン酸がトロンボキサンを生み出してしまうため、適切な対処が必要です。
この場合はトロンボキサンの働きを抑制する、アスピリンが有効だとされています。
ただし量によりデメリットになる事があるため、容量は医師の指示に従う必要があります。