アラキドン酸は細胞膜に必要?
私たちの体は無数の細胞が存在していて、細胞から成り立っていると言っても過言ではありません。
細胞は全て細胞膜という薄い膜に覆われていますが、その膜を構成するのがアラキドン酸です。
特に脳のリン脂質に多く含まれていて、固まりにくいという性質を持っています。
アラキドン酸で学習能力や脳の柔軟性が維持されているのです。
もちろん脳以外の細胞も細胞膜が柔らかい事で、脳から送られる信号を体中にスムーズに伝える事ができます。
青魚に多く含まれるDHAは、不飽和脂肪酸という事もあって体に良い脂と言われています。
これは体の中で固まらないというのが最大の理由ですが、アラキドン酸もDHAと同じように不飽和脂肪酸の仲間です。
体の中で固まりにくい脂質があるので、細胞を柔らかい膜で包む事ができます。
アラキドン酸は体内でも合成できますが、その量はごくわずかで、年齢とともに減少していきます。
数が減ってしまえば、細胞膜の柔軟性が失われてしまうため、全身にも影響が出てしまいます。
このためにもアラキドン酸を意識して補う事が大切です。
30代から年々減少し始めますが、脳をサポートする成分が減ってしまうと脳の柔軟性が保てなくなり脳の病気のリスクを高めます。
アラキドン酸を含む食材は卵とレバーです。
青魚や肉類にも多く含まれていますが、どれも大量に食べられる物ではありませんし、年齢とともに減っていく以上、毎日補う必要があります。
こういう時にあると便利なのが、サプリメントです。
アラキドン酸サプリも市販されていますので、食事で補いきれない分はサプリメントで摂取すればいいのです。
ただし大人と子供では摂取方法は変わります。
脳をサポートするというアラキドン酸の作用は、乳幼児にもかかせないものです。
しかしサプリメントの場合は大人が飲む事を前提に作られている物がほとんどです。
アレルギーがある場合は難しいですが子供はサプリメントよりも、食事から摂る方がいいかもしれません。