ノンオイルの食生活とアラキドン酸
ダイエット中の人や、中高年に差し掛かると太りやすくなり生活習慣病のリスクが高まるという事もあって、油分をカットしようとします。
確かに油分や脂肪分は摂り過ぎれば太りますし、肥満の原因になります。
しかし健康を維持するには、適度な油分や脂肪分も必要になるため、完全にカットしてノンオイル生活をしようとするのは間違っています。
油やオイルは全て体に悪い物と思われがちですが、油にも種類があって、体に良い油も存在します。
もちろん油分ですから体に良いからといって、摂り過ぎれば逆効果ですが、適度に取り入れるのは大切な事です。
ダイエット中や生活習慣病予防のために、ノンオイル生活を意識するのは悪い事ではありませんが、やり方にコツがあります。
アラキドン酸は食事からも摂取できますが、リノール酸が代謝する過程で、アラキドン酸が合成されます。
リノール酸はサラダ油やひまわり油、大豆油などに含まれているので、普通に食事をしていれば摂取できています。
しかし過剰摂取をすると、アレルギーを引き起こす物質を作りやすくするので注意が必要です。
リノール酸はあまり体に良い油というイメージはありませんが、完全にノンオイルにしてしまうのもよくありません。
こういう場合はノンオイル生活をするより、体に良い油に切り替えればいいのです。
アラキドン酸は卵やレバー、わかめや青魚からも摂取できますから、普通に食事をしていれば大丈夫です。
代わりにオリーブ油やキャノーラ油を使いましょう。
体に良い油は多少多めにとっても大丈夫です。
ダイエット中ならゆで卵を入れたサラダに、オリーブ油をかけて食べるだけで、アラキドン酸も摂取できますし、体にも油分を補えます。
ダイエット中は特に野菜を多めに食べようとしますが、アラキドン酸として考えた場合、野菜にはほとんど含まれないのであまり意味がありません。
この時もゆで卵とオリーブ油は理想的な組み合せになります。
ノンオイルでアラキドン酸が不足しないようにできることは多くあるのです。
食事でアラキドン酸を摂取しきれない場合は、サプリメントでも代用できますが、油分は適度に必要です。