細胞膜

アラキドン酸の必要量は?

アラキドン酸は脳の発達や成長に欠かせない事や、細胞膜の柔らかさを保つために必要というような事はわかっていますが、1日にどのくらいの量が必要になるのかという事については、厚生労働省も未発表のため、はっきりするのはもう少し先になりそうです。
これはまだ発見されてから日が浅い事も関係しています。

生きていくために重要な部分に必要とされるため、足りなくなれば命に関わる事もありますし、健康な体を維持するのが難しくなります。
年齢とともに減少する事はわかっていますが、1日にどのくらい摂取すべきか、はっきりとした数字がありません。

卵や肉に多く含まれる事、健康的に摂取するなら、肉や卵より、青魚やわかめから摂取する方が良いという事はわかっています。
必要量ははっきりしていないものの、1日の食事のどれかに肉や魚をメインにしたメニューを食べれば大丈夫と言われています。

量ははっきりしませんが、意外にも過剰摂取によるリスクは確認されています。
どこからが過剰摂取になるかはわかりませんが、過剰摂取は食生活の欧米化が関係しています。

日本食は魚と野菜が中心のメニューが多く、肉はあまり食べないものでした。
ところが食生活の欧米化により、肉中心のメニューが増え、家庭の食卓や飲食店でも肉中心の食事になってきています。
アラキドン酸に関しては野菜や果物にはほとんど含まれていないので、食べなくても問題ありませんが、栄養バランスで見ると、明らかに脂肪分の摂り過ぎです。

同時にアラキドン酸の過剰摂取傾向も確認されています。
アラキドン酸は青魚に含まれるDHAと同じ不飽和脂肪酸です。
体に良い物でも、動物性脂肪が多いと体には悪い物となります。

アラキドン酸の事だけを考えれば、毎日の食事のどれかに肉をメインデッシュにすれば問題ないといわれていますが、毎日肉を食べるのもあまりお勧めできません。
アラキドン酸とは関係なくても、野菜は必要です。
アラキドン酸はリノール酸から合成されるので、リノール酸も適度に必要ですが、リノール酸の過剰摂取もデメリットが多いので注意が必要です。