卵の卵黄と卵白のアラキドン酸量の違いは?
アラキドン酸は体内合成もされていますが、年齢とともに体の機能は低下していきますから、だんだんと合成できる量は減っていきます。
体の中でも重要な役割と意味を持つ成分ですから、何かの形で補う必要があります。
この場合は食事からの摂取も可能です。
卵は食材の中でも多くのアラキドン酸を含んでいます。
アラキドン酸を含む食材の中では、鶏卵が最も多く480mg含まれています。
ただしこれは100mgで比較した場合の数字です。
アラキドン酸は黄身と白身で量に違いはあるのかというと、
黄身に多く含まれていますが、白身にはほとんど含まれません。
鶏卵1個あたりの重さが約18gですから、1個には86mgくらいです。
生のまま食べれば100gあたり480mgありますが、これをゆで卵にしてしまうと、80mgまで大幅にダウンしてしまいます。
可能であれば卵かけご飯にしたり、納豆に混ぜたり、すき焼きのつけダレにするなど生のまま食べたほうが良さそうです。
ただし生のまま食べられるのは新鮮な物だけですから、時間が経過した物は加熱して食べるのが安心です。
ゆで卵にするとアラキドン酸の含有量は減ってしまいますが、乾燥させた状態では更に増えます。
乾燥卵黄にすると870mg、乾燥卵白では10mgになります。
生の状態では卵白にはほとんど含まれていませんが、乾燥させると増える事もわかっています。
乾燥させるというのはフリーズドライのように、凍結させ粉状にした状態です。
乾燥全卵や乾燥卵黄、乾燥卵白として、クッキーやケーキミックスに使用されます。
アメリカから輸入される卵は、乾燥卵として輸入されています。
常温でも長期間保存が可能で、保管スペースも省ける、水で簡単に戻せますし、水の量を変えれば濃度を調節できる事、コストが安定するなどメリットが多いのです。
乾燥卵は輸入面でのメリットも多いですが、アラキドン酸の含有量で見てもダントツです。
ただあまり一般には使用されないので、普通に卵を食べるのが一番便利です。
卵白にはあまり含まれませんが、黄身と一緒に食べれば問題ありません。